離檀とは、簡単にいえばお寺をやめることです。
しかし、順番を追って進めていかなければトラブルにもなりかねません。
①離檀の理由ははっきりしているか。
②離檀する寺の墓に納骨してある遺骨をどこへ持っていくのか決まっているのか。(改葬申請届けを当該役所へ提出)
③誰が菩提寺の住職にその旨を話にいくのか。(離檀の旨及び檀信徒契約解除)
④離檀料(お布施)についての理解はできているのか。また、お金の準備はあるか。
⑤お墓を取り壊す石材店は決まっているか。(墓地解体返還工事)
⑥遺骨の行き先がない場合、パウダーにして、海や山にまく心構えはできているのか。
❖基本的には、最低でもこの①から⑥のことを理解して事を進めなければなりません。
過程で発生する突発的な事象もありますので、その対応力も必要になります。
たとえば、檀家がクリスチャンになっている場合、そのことを住職に伝えてあるのか。
自分の理由(クリスチャンになったので、お寺との付き合いはしない。)などでお寺とはコミニュケーションは円滑か。
往々にして、この理由はありがちです。
信教の自由だからという前に、過去の精算が必要です。
寺の年会費を何十年も支払っていないという方もけっこういます。
例えば、一年間 5,000円として、10年で5万円になります。離檀料にプラスされるのが通常です。一般的な離檀料→20万円から50万円に加えられます。
また、長い期間お寺との関係がない場合、家族の葬儀を教会などで行い、その旨をお寺に伝えていない場合など、これも住職の感情を損ねることがあります。
ですから、宗旨変更などの理由で早めに離檀することは誠に重要なことです。
結婚でいえば、重複結婚になってしまうおそれさえあるのです。
お寺の檀家になるのは、まず、檀信徒契約というものを寺と交わします。
契約書にサインをし、檀信徒契約金(5万から10万円を)を支払い、初めて寺の檀家になります。それから墓地永代使用料を支払います。(25万円から100万円ですが、その墓地のある路線価に大きく影響されます。)また墓石代は別に石材店へ支払います。そして、墓地永代使用許可証が発行されます。
これらの契約を取り交わしているわけですから、寺に内緒で他の宗教法人施設で葬儀を行えば問題になるに決まっています。
★ですから、信じる信仰がかわったら、お寺へまずお話をしなければなりません。
跡継ぎがいないときもお寺にお話します。
離檀イコール墓じまいではありません。
離檀しなくとも墓じまいをして、永代供養契約を寺とすれば、ずっとそのお寺の檀家でいることもできます。
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