墓じまいのため、石碑を取り壊し納骨堂を解体していると、あるはずのない遺骨のカメが見つかりました。
開けてみると、焼骨前の頭蓋骨が中にありました。
きっと、40年前の墓地改装時に土葬で埋葬した遺骨が土から出てきたのだと予想しました。
頭蓋骨のみ収めて現在までそのままの状態であったのです。
この状態ではパウダーにすることができないで、火葬することにしました。
改めて当該市役所へ行き、その旨をお話をして遺骨を火葬して頂くことにしました。
書類を準備した後、火葬の予約をしました。
予約した時間の30分前に斎場に到着すると、受付し待合室に通されました。
約20~25分後に遺骨は焼き上がりました。
遺骨はパウダーにして、既にパウダーになっている奥様の遺骨と共に海に流すことにしました。
こんなこともあるものです。
でも、ご夫妻一緒にパウダーを海に流すことができることを喜んでいます。
お施主様は遺骨と火葬証明書を私に手渡すと、安堵感が溢れ出ていました。
やっと神様に顔向けできる、そんなふうに見えました。
私たちは神にも仕え、仏にも仕えることは決してできないのです。
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